教育ローン審査の際、個人情報というのを照会されます。個人情報を取り扱う情報機関は日本に3社ありますが、ここでブラックリスト入りしている場合、教育ローンの審査には通りにくくなります。今回はブラックリストの定義や教育ローンの審査で重要になる個人情報取り扱い機関について紹介をしていきます。
教育ローンと審査
教育ローンには、国の教育ローンと民間の教育ローンの2種類がありますが、基本的に民間の教育ローンでも国の教育ローンでも、審査というものを行ないます。この審査とは、この人に融資をして大丈夫なのだろうか、ということを審査します。
国であっても、民間であっても、善意でやっているわけではないので、お金が返せなくなりました、となった場合、笑って見逃してくれるわけがありません。そのため、過去の記録を照会して、少しでも返済が遅れる可能性のある利用者には融資しないというのが一般的です。
日本には、3社の信用情報機関というものがあります。
- 全国銀行個人信用情報センター
- JICC(日本信用情報機構)
- CIC(割賦販売・貸金業法指定信用情報機関)
この3社から、信用情報を手に入れて、教育ローンの融資をして大丈夫なのか、はたまた大丈夫ではないのかを判断します。
国の教育ローンの場合
国の教育ローン、つまり、日本政策金融公庫も上記の信用情報機関の内、全国銀行個人信用情報センターとCICに加盟をしています。
そのため、審査をお願いした場合、日本政策金融公庫も2つの信用情報機関から信用情報を手に入れて、融資して大丈夫かどうかを判断します。
国の教育ローンだから、任意整理や自己破産などの債務整理を行なっていても融資してくれるというわけではありません。
しかし、公式には審査内容を公表してはいないのですが、日本政策金融公庫の審査内容は、民間の教育ローンとは異なります。そのため、ダメもとで融資を申込んでみたら、意外と融資をしてもらえる可能性はあります。
ただし、任意整理中だったり、個人再生の再生計画期間中であるという場合は、審査は通りません。しかし、任意整理の返済が終了して、5年以内であっても、日本政策金融公庫が出す条件にクリアしているのであれば、教育ローンの審査を通る可能性はわずかにあります。
民間の教育ローンの場合
民間の教育ローンの場合、基本的に、信用情報機関3社のどれかに加盟をしており、そこで信用情報に傷がある場合は、教育ローン融資の可能性はほとんどないといえます。
ブラックリストの定義とは
金融事故を起こした人物は、ブラックリストに名前が載ります。
金融事故とは、例えば借金の返済に遅延や滞納があった場合です。61日間以上、滞納や遅延が生じた場合、金融事故としてブラックリストに名前が載ります。また、2~3日遅れるような遅延も何度も続くようですと、業者の判断でブラックリストに名前が載ります。
もちろんですが、借金の返済が出来なくて自己破産をはじめとした債務整理を行なった場合も名前が載ります。基本的にブラックリストに名前が載りますと5年間はその情報は保持されます。自己破産の場合はさらに長くて7年~10年程度であると言われています。
申込ブラック
さらに、6ヶ月以内のカードローン(キャッシング)や教育ローンの申込みというのは履歴に残りますので、カードローン(キャッシング)や教育ローンの審査に落ちた場合、期間をおかずすぐに申込みを繰り返すと、申込みブラックとされます。
この申込みブラックになるということは何らかの問題があるとされ、審査が厳しくなります。そのため、再申込みまでに6ヶ月間は期間を開ける必要が出てきます。教育ローンなど、合否の発表後に申込などの手続きをとりはじめますと、申込みブラックになり、審査にとおらず、カードローン(キャッシング)に頼らなければならないということもあります。
まとめ
教育ローンは、国の教育ローン、民間の教育ローン、どちらも日本に3社ある信用情報機関から信用情報を入手して個人情報を審査して、融資しても大丈夫なのかどうかを判断します。
国の教育ローンの場合でも、信用情報機関を利用していますが、民間の教育ローンとは審査方法が異なりますので、申込んだらもしかしたら審査に通るということもあります。
金融事故を起こした場合、ブラックリストに名前が載ります。5年~10年間は情報が保持されますので、その間の審査は厳しくなります。