教育カードローンは、教育ローンの1つの形として新しく登場したローンです。証書貸付型の教育ローンとは異なり、その都度、審査を必要とすることなく、ATMで教育資金の借入をすることが可能です。一般的な教育ローンよりは金利面は高くなっていますが、無駄なく利用することが可能です。もちろん注意点も存在しますので、今回は教育カードローンの注意点を紹介していきます。
教育カードローンの利用方法
教育カードローンですが、一般的な証書貸付とは異なり、利用する都度の審査がありません。そのため、教育ローンのデメリットであった事前にどのくらいの教育資金が必要なのかを計算して審査の申込みをするという手間が省けます。
また、多めに借りてもしもというときに備えるという必要もありませんので、その分、繰上げ返済の手数料や余計な利息を支払う必要はなく、無駄なく利用することが可能です。
使用用途に関しては、教育ローンと同じように、受験料、受験のための交通費、宿泊費、入学金、授業料、1人暮らしのための敷金、礼金、家賃、通学費用、そして引っ越しの費用など幅広く利用することが可能です。また、1人暮らし用の家電やパソコンの購入などにも利用することが出来ます。教育ローンと同じように教育のための資金であれば、教育カードローンは使用することが出来ます。
借入可能期間に関しては、子供が学校を卒業するまでの期間であり、その間は元金の返済は猶予されて、利息のみの返済となります。学校を卒業したら借入残高に応じた利息を含めた元金の返済を毎月する必要があります。
利用方法に関しては、教育ローンよりも優れていますが、その分、金利は教育ローンの方が優れているので、この点のみ以外、教育カードローンは、非常に優れた教育ローンの1つであるといえます。
教育カードローンの注意点
教育カードローンの注意点としていえるのが、カードローンと同じように利用しやすい点からくる、教育カードローンの使いすぎです。教育カードローンは様々な金融機関が取り扱っており、条件や限度額、使用用途は細かく決められていますが、使用目的が決まっていますので使用目的が制限されていないカードローンよりも金利は低いです。
しかも、教育カードローンを利用する金融機関に口座を持っていて、それを給与の振込に利用していたり、住宅ローンをその金融機関から借りていれば教育カードローンの金利は低くされます。
そのため、安易に借りすぎてしまう傾向が、教育ローンよりもあります。教育ローンは事前に計算をして審査の申込みをしてなど、融資実行までの手順が複数ありますが、教育カードローンはATMなどですぐに必要な分だけお金を引き出してしまえるので安易に借りてしまいがちです。
また、卒業までは元金据置になっていますので、在学中には元金が1円も減りません。つまり卒業後に返済負担が重くのしかかるケースが多分にあります。さらに変動金利なので、市場の動向によって金利も変動します。短い返済期間であれば特別問題はない、変動金利ですが、教育ローンに関しては返済期間が長期間に設定されているケースがありますので金利の変動にも注意を払う必要があります。
教育カードローンの注意点を回避するために、元金据置に胡坐をかかずに、利用したらできるだけ早期の段階で、もちろん子供の在学中であっても、繰上げ返済をしてしまった方が卒業後に重い返済負担に悩まされにくくなるでしょう。
まとめ
教育カードローンは利用しやすいというメリットがありますが、カードローン同様に利用しすぎてしまう点には注意をする必要がります。
また、変動金利を採用しているところが多いので、金利の変動にも注意をしなければなりません。
元金据置型の返済プランになってはいますが、利用したら利用した分をすぐに返済をしてしまった方が、卒業後に重い返済に悩む必要はなくなるでしょう。