近年、急速にその商品数を増やしている教育カードローン。カードローンのように必要なときに、必要な量の教育資金を得ることのできる教育カードローンはある意味では、教育ローンの進化系といえますが、この教育カードローンと教育ローンの違いとはどのような点にあるのでしょうか。
教育ローン
従来の教育ローンは、証書貸付型と呼ぶことが出来ます。この教育ローンの特徴としては事前に、50万円が必要、100万円が必要と金融機関へ申込みをおこない、その都度、金融機関が審査を行ない、そして融資金額をそのまま一括で銀行振り込みをするというものです。
そのため、従来の教育ローンの場合は事前にどのくらいのお金が必要なのかを計算をして、申込みをすることになります。しかし、この事前にどのくらい教育資金がかかるのかを計算するのは、実際問題、難しくなります。
仮に、見積もりが甘く、融資してもらう金額が少なかった場合は親族に頭を下げてお金を貸してもらったり、消費者金融や銀行の使用目的を限定しないカードローンを利用します。この場合、高金利ではあるものの、急な出費の穴埋めという観点からみれば優れているでしょう。
逆に融資してもらった金額が多ければ余計に利息を払う羽目になったりしますが、必要額より多く融資をしてもらい、急な出費があっても大丈夫なようにするのが一般的な対策です。
つまり、自分で必要となるであろう金額を事前に計算をして、金融機関に必要な金額を融資してもらうというのが、従来の教育ローンでは当たり前の流れとなります。
教育ローンより優れている点に関して
教育カードローンは、教育ローンを借りすぎてしまう問題、逆に足りないという問題を解決するために開発されたものとなります。つまり、必要な都度、限度額内から何度でも借り受けることができるという点が、教育ローンとは大きく異なります。
その他の部分、特に審査などに関しては通常の教育ローンと同じですが、従来の教育ローンは、融資の申込みをするたびに審査をするのですが、教育カードローンは一度だけ審査をしてしまえば、あとは問題ないので、審査の申込みの手間が省けます。
最初の審査さえ通ってしまえば、大学なら4年間は審査することなく、必要なときに、時間など一切関係なくATMなどで、必要な分だけ融資を受けることができるわけです。
つまり、従来の証書貸付型教育ローンのように融資方法が一括の全額融資というものではなく、必要なときに必要なだけという風に変わっているうえ、審査の回数が1回でいいわけです。
教育ローンに劣る点としては
教育ローンに劣る点としては、金利が高いという点にあります。教育ローンの方が金利は低く設定をされています。金利に関してですが、教育カードローンの方がおよそ1.2%前後高くなります。
ただ、教育カードローンも利用する金融機関で、住宅ローンの融資を受けていたり、給与振込の口座を持っていたりしますと、金利は優遇されますので、この金利の差に関しては埋めることは可能です。
もちろん、金融機関によって優遇サービスが異なってきますが、基本的には教育ローンの方が低金利です。
しかし、例えば初めての子供が大学に進学した場合、どのくらいかかるのかというのは、正直な話未知数です。2番目、3番目の子となれば、1年の内にどのくらいかかるのかは予想することが可能になりますので、どのくらいの教育資金がかかるのかよくわからなくて心配であるという場合は、教育ローンよりも教育カードローンの方が向いているといえます。
まとめ
教育カードローンは、教育ローンとは異なり、カードローン型のローンです。一括で申込んだ金額を融資してくれる教育ローンとはことなり、事前にいくら必要なのかを計算する必要が無いという利点があります。
また、審査も一度通過してしまえば、教育ローンのようにその都度審査をする必要がありません。
しかし、金利に関しては、教育ローンの方が優れていますが、優遇サービスなどを利用することである程度、金利を下げることが出来ます。どのくらい、教育資金が必要なのかわからない場合は、教育カードローンの方が優れているといえます。