教育ローンは、保護者を対象にして融資を行うものです。しかし、親に負担をかけたくないと考えた場合、学生本人が教育ローンの申し込みをして融資を受けることができるのでしょうか。今回は学生本人が教育ローンの申し込みをすることができるのか紹介をします。
学生は教育ローンを利用することができるのか?
基本的に、学生本人が教育ローンを利用することは、不可能です。
まず、社会人ではない未成年が銀行などから借金をすることができないからです。つまり、入学金を用意するために、未成年の学生が教育ローンの審査の申込をしても、十中八九、審査以前の問題で却下されます。
学生が申込むにしても、学生には収入がありません。アルバイトやパートをしているからといっても、年収100万円を超えるというのは難しくなります。民間の教育ローンの場合、商売で行っている以上、融資をして返済されない可能性があれば審査を通さないのは当然のことであり、学生がアルバイトをしていたとしても、審査通過は不可能です。
また、教育ローンに関しては年収が200万円以下の方が利用するのは難しく、利用できたとしても年収の1割~2割の融資になります。また、アルバイトやパートのような非正規雇用者の場合、長期間の返済契約というのが結ぶのが難しくなります。
つまり、学生がアルバイトをして教育ローンを利用するというのは、何をどうやっても、利用することはできません。
社会人の場合
国の教育ローンの場合、所得や収入に上限があるものの下限は設けられていません。そのため、所得や収入が低くても利用することのできる可能性があります。
しかし、国の教育ローンの場合でも条件があり、成人をしていて安定した勤務収入があり、独立して生計を営んでいる者であれば学生本人であっても申込ができる場合があるとのことです。
これは現役の学生ではなく、再進学を考える社会人を対象にした条文であると考えられますので、現役の学生が申込むことはできません。
学生がローンをするのであれば
学生が学校の授業料などを手に入れる場合、奨学金もしくは学生ローンを利用するというのが一般的です。
学生ローンとは、学生でも利用することのできるローン業者です。このような業者はアルバイトをしていれば、年収の3分の1までの融資を受けることができます。
審査に関しても比較的緩くなっていますし、学生ローン業者も学費のために利用するのであれば、低金利で融資を行っている業者が多くあります。しかし、銀行が行っている教育ローンと比較をすると学生ローン業者の金利はだいぶ高金利となっています。
カードローン(キャッシング)という選択もありますが、こちらも比較的高金利になっていますし、学生ローンよりも審査は厳しくなっています。
つまり、学生が自身の教育資金のためにローンを組むのは、保護者が教育ローンを組む場合よりも高金利の業者を利用するしかないのです。メリットデメリットで考えれば、デメリットの方が多くなります。
まとめ
学生本人が教育ローンを申込むということは、事実上不可能です。
教育ローンとは、あくまでも保護者を対象にして提供されている金融商品になりますので、学生が利用するというのは困難を極めます。
民間の教育ローンの場合、正規、非正規にかかわらず職に就いていることが条件になり、年収も200万円程度は必要です。国の教育ローンでも成人しており安定的な収入があることが条件です。
学生がローンを利用するのなら、フリーローンや学生ローンを利用するしかありません。そして、これらは金利が高いので、教育ローンと比較をするとあまりおすすめはできません。