国の教育ローンと民間の教育ローンのどちらを選べばいいのかというのは、ケースバイケースとなります。今回は、融資上限額という点から国の教育ローンと民間の教育ローン、どちらを選ぶべきなのかを分析をしていきましょう。せっかく融資を受けても意味がなければ仕方ありません。
国の教育ローンの融資限度額について
国の教育ローンとは、現在では、日本政策金融公庫が行っている教育ローンのみを指して、国の教育ローンといいます。以前は郵便局でも教育ローンを行なっていたのですが、現在は廃止されています。
では、国の教育ローンの融資限度額ですが「350万円以内」となります。ただし、外国の短大、大学、大学院に6ヶ月以上在籍する場合の資金にするならば「450万円以内」まで融資が可能です。
350万円まで融資を受けることができ、元金さえ返済をしてしまえば、また返済分だけ再度融資を受けることが出来ますが、350万円の中でやりくりをしていくのが国の教育ローンになります。
民間の教育ローンの融資限度額について
民間の教育ローンに関しては、多種多様です。三菱UFJ銀行、みずほ銀行などの都市型銀行から千葉銀行のような地方銀行、JA、労働金庫、保険会社、様々な場所が教育ローンの融資を行なっていますので、限度額に関しても多種多様になってしまいます。
今回は、三菱UFJ銀行を例に挙げて紹介をします。
三菱UFJ銀行の場合、教育ローンは2種類あり、融資限度額が異なってきますので、両方を紹介します。
- 普通の教育ローンの場合:最大500万円以内
- 医歯薬系学部・研究科の場合:最大1,000万円以内
このようになっています。民間の教育ローンと比較をしますと、医歯薬系学部・研究科の場合の最大1,000万円というのが、大きな違いといえます。もちろん通常の学部の教育ローンの場合も最大500万円となりますので、150万円多く融資を受けることができるわけです。
奨学金の場合
余談となりますが、奨学金(第二類奨学金)を紹介していきます。
一般的に利用される日本学生支援機構の奨学金の第二類奨学金ですが、これは毎月、3万、5万、8万、10万、12万円のどれかから選んで受け取ります。
最大の12万円を4年間、毎月受け取った場合「576万円」となり、返済回数は240回で20年をかけて返済することになります。
まとめ
融資限度額に関しては、民間の教育ローンの方が多額になるように設定をされています。三菱UFJ銀行の医歯薬系学部・研究科の場合は1,000万円もの融資を受け取ることが出来ます。
限度額に関しては、民間の教育ローンの方が、やはり国の教育ローンに比べると有利になっています。私立の医学部系の大学の学費は単純計算をしても6年で2,000万円~4,000万円程度はかかりますので、国の教育ローンではとても賄いきれません。
特殊な大学(医学部など)への進学を検討する場合は、民間の教育ローンの方が有利になるでしょう。しかし、国公立の大学や私立の文系への進学を考えるのであれば、国の教育ローンを検討しても問題はないと思われます。