国の教育ローンと民間の教育ローンと、教育ローンは大きくわけるとこ、この2種類があります。民間の教育ローンに関してはさらに様々なものがありますので、選ぶ量に関しては民間の教育ローンの方が多くなります。今回は国の教育ローンと民間の教育ローン、選ぶならどちらを選ぶべきなのか、金利を中心に紹介していきます。
国と民間の教育ローンを選ぶ前に
国と民間の教育ローンを選ぶ前に検討するべきなのは、奨学金です。在学資金専用になってはしまうのですが、在学資金をどうするべきか悩んだ際は、国と民間の教育ローンよりも、まずは奨学金を検討するのが先決となります。
しかし、奨学金の対象にならない、もしくは入学資金を用意するのが困難である、という場合に、国と民間の教育ローンのどちらかを選ぶか比較検討を始めるといいでしょう。
在学資金に関しては、奨学金が優れているといえます。
理由としては、利息も返済も卒業後から始まるからです。教育ローンに関しては、利用した翌月、翌々月から返済が始まります。在学中は金利のみ返済するという元金据え置きタイプのものや、卒業後に子供が支払いを親から受け継ぐというものもあります。
支払い金利などに関していうのであれば、卒業後まで利息が付かず返済も猶予される奨学金は在学資金としては、教育ローンよりも優れているといえます。
国と民間の教育ローン、どちらがいい?
国の教育ローン
まず、国の教育ローンは、日本政策金融公庫からお金を借りるものです。以前は郵便局からお金を借りる教育ローンもあったのですが、現在は日本政策金融公庫から借りる教育ローンを国の教育ローンと言います。
国の教育ローンは下記のようなものです。
- 融資限度額:子供1人につき最大300万円
- 返済期間15年以内
- 金利:1.90%(2016年9月現在)
このように低金利になっています。金利のみをみるのであれば、国の教育ローンの方が優れているのですが、国の教育ローンは誰でも利用することができるというわけではありません。世帯年収(所得)制限があるのです。
融資の対象となる保護者の世帯年収(所得)が、子供 1人の場合790万円(590万円)以内とされています。要件を満たすことで上限が990万円(770万円)となるのです。
民間の教育ローン
民間の教育ローンに関しては、様々な金融機関が行っていますので、国の教育ローンのように決まったものはなく、多種多様と言っていいでしょう。
例えば、みずほ銀行なら下記のようになります。
- 融資限度額:300万円
- 貸付期間:6ヶ月以上10年以内
- 金利:変動型3.475%・固定型4.700%
国の教育ローンと比較をすると、金利が高くなる傾向があります。しかし、国の教育ローンのように所得制限がありませんので、誰でも利用することができるのです。
金利で比較をすれば国の教育ローン
金利から比較をすると、国の教育ローンの方が圧倒的に、民間の教育ローンをより優れているといえます。
つまり、国の教育ローンを利用することができる人であるのならば、国の教育ローンを積極的に利用していくことが良いと思われます。そして、国の教育ローンの審査に通らなかったら、民間の教育ローンを考えるというのが理想的です。
しかし、審査の申込みは国も民間も同時におこなってもいいので、国の教育ローンを狙っていても、民間の教育ローンの審査も申込むことで、時間のロスなく、融資を得ることができるでしょう。
ただ、国の教育ローンは最大で300万円の融資です。もしそれ以上の額が必要な場合、例えば医学部に入学するなどは、民間の教育ローンでなければ賄うことができませんので、場合によっては民間の教育ローンでなければならないこともあるのです。
まとめ
国の教育ローンと民間の教育ローン、このどちらがいいのかといえば、金利面からみれば、国の教育ローンの方が優れています。
民間の教育ローンとは異なり、国の教育ローンは低金利ではあるものの、所得制限などがあり、利用することが出来ないケースもあります。さらに融資限度額が最大で300万円で厳しい審査があります。
医学部など高額に学費が必要な場合、審査を通過することが出来ない場合は、民間の教育ローンが優れています。
どちらも利用できるのであれば、両方とも審査を申込めば問題ないでしょう。