教育ローンを利用している場合、今よりもいい条件の教育ローンを見つけてしまったときのショックは大きいと思われます。少しでも金利の安い方の教育ローンの方が将来的なことまで考えれば、断然いいわけです。このようなときに気になるのが教育ローンの借り換えができるのか、ということです。今回は教育ローンの借り換えについて紹介をします。
ローンの借り換えとは?
ローンは毎月、完済まで利息とともに返済をし続けなければなりません。利息に関しては、ローンのような金融商品を扱っている金融機関ごとに異なってきますが、低ければ低いほど、月々の返済額は異なってきます。また、返済総額に関しても少なくなります。
特別な理由がないのであれば、高い金利の高いローン商品よりも、金利の低いローン商品に変えた方が、様々な面で有利になります。
そして、借り換えに関しては、担保の必要な自動車ローン、住宅ローンなどでも行うことが出来ます。そのため、無担保ローンである教育ローンに関しても借り換えをすることができないということはありません。
ただ、例えば教育資金に消費者金融のカードローン(キャッシング)を利用した場合、これを教育ローンに借り換えるということはできません。教育ローンなら他の金融機関の教育ローンに、自動車ローンなら他の金融機関の教育ローンに、住宅ローンなら他の金融機関の住宅ローンにしか借り換えをすることができません。
そのため、消費者金融のカードローン(キャッシング)に関しては、使用用途を限定しないものとなっています。自由に使えるので金利が高いのです。
使用目的が自由なカードローン(キャッシング)は、教育ローンとして借りたわけではなく、カードローン(キャッシング)で借入したお金を子供の入学金の補てんとして利用したとしても、それはカードローンの使用目的を限定しない使い方の1つなので、教育ローンへの借り換えをすることはできません。
教育ローンの借り換えの仕組み
教育ローンの借り換えの仕組みですが、例えばA銀行から500万円の教育ローンを借り入れをしている場合、A銀行よりも低金利のB銀行を見つけました。
そこで、B銀行から500万円とその他諸経費分を新しく融資してもらい、A銀行の500万円を繰り上げ返済します。
その後は、B銀行に教育ローンの返済を始めるわけです。
教育ローンの借り換えのポイントは?
教育ローンの借り換えのポイントですが、金利です。今の教育ローンを融資してくれている金融機関よりも低い金利の教育ローン商品を提供している金融機関を見つけたら、借り換えを考えると、返済総額が大きく変わる可能性があります。
例えば、教育ローンを5年返済で300万円を融資してもらっており、固定金利が年4%の場合、そのまま借り換えをしなければ331万4,974円になります。つまり、31万4974円を多く支払うことになります。
では、借り換えを検討してみましょう。1年間の返済をしたとして、ローン残高は245万円です。そして、固定金利で年3%の教育ローンに、1万円の諸経費込みで乗り換えた場合、完済時には327万3369円となり、27万3369万円多く支払うことになります。
単純計算で4万1605円もお得になります。
さらに、2%の教育ローンに乗り換えた場合はどのようになるのかといいますと、諸経費1万円込みで、返済総額が332万1573円となり、22万1573円を多く支払うことになります。
4%から2%にしただけで、単純計算で9万3401円も安くなります。1万円の諸経費込でこの差になりますので、特別な理由がないのであれば、借り換えをした方が4万円~9万円も節約することが出来ます。
まとめ
教育ローンに関しては、高額なローン商品の1つです。そのため、金利を安くした方がいいので、現在よりも低金利の教育ローン商品を販売している金融機関を見つけた場合、借り換えを検討してみてもいいかもしれません。
金利が1%~2%変わるだけでも、支払い総額は数万円単位で異なってくることがあります。