学費の捻出に関しては、親にとって大きな問題であると思われます。そこで利用できるのが教育ローンなのですが、この教育ローンとはどのようなものか紹介をしていきます。
大学入学後にかかる金は?
大学へ入学した場合、実際にどのくらいのお金がかかるのでしょうか。
大学への進学するときには授業料のほかに、初年度には入学金などのお金がかかります。国立大学でも入学金は私立大学の文系・理系の入学金とほぼ同額になります。そして、医学系、歯科系となりますと、桁が異なってくるのです。入学金や授業料・施設設備費などで500万円かかるというデータがあります。
これはあくまで入学金や授業料といったもので、実際には、この他に寄付金なども含めると大学によっては1,000万円近くかかるというところもあります。
入学金や施設設備費は初年度だけの負担となりますが、授業料は4年間必要になります。例えば、文学系学部では約70万円の授業料、理系学部では約100万円かかり、初年度以外の2年から4年生の3年間の授業料の総額は、文学系学部は210万円、理系学部では300万円となります。
つまり、4年間でかかる費用は、文学系学部では300から350万円、理系学部では450から500万円程度でしょうか。
教育ローンとは?
教育ローンとは、進学に関しての入学金や授業料、下宿にかかる費用など、教育に関する費用に使うことを限定して、銀行などの金融機関がお金を貸してくれることです。教育に関することに限定していますので、教育ローンを借りて車を購入したり、生活費として利用したりするということはできません。申込者は保護者なので、返済義務は保護者に発生します。
一般的に、日本政策金融公庫という財務省管轄の特殊会社から借りると思われます。以前は国民生活金融公庫という名でしたが、2008年10月1日に解散し、日本政策金融公庫へ業務移管されています。
奨学金との違いは?
奨学金の場合
教育ローンの他に奨学金というものがあります。奨学金の場合、学生・生徒自身が大学や高校などを通じて申し込みをして、卒業後にその学生・生徒自身が返還していくものです。保護者は連帯保証人になることはあっても、実際にお金を受け取り、そして返すのは子供が返すものになります。
日本学生支援機構などの奨学金は、毎月5万円などの金額を、卒業までの期間受け取ります。
つまり、奨学金は下記のようになります。
- お金を借りる人:学生、生徒
- お金を返す人:学生、生徒
- お金の受けとり方:毎月振込入金
教育ローンの場合
教育ローンの場合は、お金を借りるのも返すのも保護者になります。保護者の方が金融機関でローンの申込みや手続きをして、保護者の冥意義の銀行口座にお金が入金となり、そして保護者自身の銀行口座から毎月ローンが引き落とされて返済されることになります。
また、教育ローンは希望する金額を、審査に受かれば一括で受け取ることができます。例えば、100万円借りたい場合、金融機関の審査にうかれば、分割ではなく、100万円一括で入金となります。
つまり、教育ローンの場合、下記のようになります。
- お金を借りる人:保護者
- お金を返す人:保護者
- お金の受け取り方:一括で振り込み
まとめ
現在、誰もが大学へ通うことのできる大学全入学時代を迎えました。大学の費用は高額な費用がかかりますので、教育ローンや奨学金などを利用するケースがあります。
教育ローンに関しては、保護者が借り、保護者が返済し、一括で振り込まれるもので、奨学金とは異なります。