bounus128_128学校へ合格をした場合、入学金が必要になります。在学中の資金として奨学金を考えていたとしても、奨学金は入学金の納入期日までには間に合いません。そのため、国の教育ローンなどを利用しなければならないのですが、国の教育ローンの審査に落ちた場合に利用できる労金の融資制度を紹介します。

教育ローンの準備は早期におこなう

教育ローンに関してですが、合格証が届いてから考えようとしますと、時間的な余裕がなくなります。そのため、有利な金利での融資というのも難しくなります。

下手をしますと、使用用途を限らないフリーのカードローン(キャッシング)を高金利で利用しなければなくなる可能性もあります。また、入学金に関して奨学金を利用しようと考えた場合、奨学金は入学後に入金されるものですから、入学金には間に合わないのです。

そして、有利な条件での貸付を行っている国の教育ローンに関してですが、審査が厳しいので落ちる可能性があります。この国の教育ローンに落ちたときに利用できる奨学金の制度として入学時特別増額貸与という制度があります。

しかし、これも支給日が4月~6月の間になりますので、入学金として利用できないのです。そこで、入学時特別貸与制度を利用して、なおかつ国の教育ローンに落ちている方は、労働金庫の「日本学生支援機構奨学生に対する入学金融資制度」というものがあります。

日本学生支援機構奨学生に対する入学金融資制度とは?

日本学生支援機構奨学生に対する入学金融資制度は、これは日本学生支援機構の入学時特別増額貸与奨学金を利用する方を対象としたものです。

これは、希望があれば増額奨学金交付までの間、入学時に必要な資金を交付される増額奨学金の範囲内で融資をするという制度になります。

つまり、日本学生支援機構が入学時特別増額貸与制度の穴を埋めるのが、日本学生支援機構奨学生に対する入学金融資制度となります。

返済に関しては?

返済に関しては、増額奨学金が交付される第1回奨学金交付時に奨学金を返済源として、利息を含めて一括での返済になります。

入学時特別増額貸与を利用すると10万円~50万円の貸与があり、この貸与された金額から一括で返済になるわけです。

利用できる条件

日本学生支援機構に対する入学金融資制度を利用するためには、下記の条件を満たす必要があります。

  • 日本学生支援機構の入学時特別増額奨学金貸与対象校に進学する方
  • 奨学金の振込口座を労働金庫に指定している方
  • 両親が労働金庫の取り扱い地域内で働いている方
  • 入学時特別増額奨学金の貸与条件を満たしている方(国の教育ローンに落ちた方)

これらの条件を満たしている必要があります。

使用用途に関して

日本学生支援機構に対する入学時特別融資制度の使用用途は限定されており、下記のようなものです。

  • 入学金
  • 授業料

融資額

融資額に関してですが、入学時特別増額貸与の範囲内なので最大で50万円となります。

最高を50万円として、入学金と授業料の資金が上限融資額となります。

まとめ

奨学金を予約しても、奨学金が振り込まれるのは、入学した後になりますので、入学金として利用することができません。そのような場合、国の教育ローンを利用するのですが、国の教育ローンの審査に落ちた場合、利用できるのがこの日本学生支援機構に対する入学時特別融資制度です。

これは労働金庫が行っている融資制度で、利用した場合、貸与される特別増額貸与か一括での返済となります。早めに国の教育ローンの審査を受けることで、受けることができるかわかる教育ローンの1つです。