目次
教育ローンの説明とあわせて説明される奨学金ですが、奨学金とはどのようなものか、教育ローンとはどのように違うのかを紹介していきます。
奨学金とは?
奨学金とは、家庭の経済事情により進学が困難な学生向けの経済支援制度で、学費などの学生生活に必要なお金をもらえたり、借りたりすることが出来ます。
奨学金には、給付型と貸与型の2種類があります。
給付型というのは返済不要のもらえる奨学金です。一方、貸与型の場合、卒業後にお金を返済する必要があります。
しかも貸与型には、無利子タイプと有利子タイプの2種類に分けることが出来ます。
主な奨学金について
日本学生支援機構
日本の奨学金でもっとも有名なのは、日本学生支援機構の奨学金ではないのでしょうか。
日本学生支援機構とは、平成16年4月に設立された独立行政法人で、日本育英会の奨学金を引き継いでいます。奨学金の代表各であり、本家本元といえのが、この日本学生支援機構の奨学金制度になります。
ちなみに、日本学生支援機構の奨学金制度は、貸与型の奨学金になり、種類が2つあります。
- 第一種奨学金(利息なし)
- 第二類奨学金(金利上限3%、在学中は無利子)
この2つです。第一種と第二種を併用することもできます。
自治体
自治体にも奨学金制度があるわけではないのですが、都市圏へ下宿する進学者が多い地域の県や市町村では、奨学金制度が多くみられます。
民間企業
民間のものでは、企業や団体が社会貢献のために地域住民への利益還元などで学生に奨学金を貸与・給付します。有名ものでは「あしなが育英会」「新聞奨学金」などがあります。
学校独自の奨学金
学校の独自の奨学金制度としては、入試の上位5%の学生は奨学金の給付を受けるか、特待生として学費を免除するといったところが増えています。
日本学生支援機構の奨学金を借りる条件
もっとも有名な、日本学士絵支援機構の奨学金を借りるには条件を紹介します。
奨学金の基準ですが下記の通りになります。
- 学力基準
- 家計基準
この2つの条件をクリアしなければ、借りることができません。
学力基準
学生・生徒の学力に対して設けられた基準です。第一種奨学金を高校生のときに申し込をする場合、高校1年から申し込みまでの評定平均が5段階評価で3.5以上である必要があります。
金利の負担がないので、第一種奨学金の方が人気があり、ハードルはやや高めに設定されています。金利負担のある第二種は、数値化された学力基準はありません。学習意欲があり、学業を確実に修了できる見込みがあると認められる者などが対象になります。
家計基準
4人家族のモデルケースとして、主たる家計支持者1人の収入金額が対象となります。仮に共働きであっても、例えば父親がサラリーマン、母親がパートでの収入があったとしても、母親の収入は加算されません。
- 第一種奨学金は950万円以下
- 第二種奨学金は1300万円前後の収入基準以下
しかし、対象となっているからといって、必ずしも奨学金が借りられるわけではありません。募集枠があり、原則的には所得の低い家庭や、学力の優秀な学生・生徒が優先されるようです。
つまり、実際には申し込んでみないとわからないのです。
奨学金は子供が借りるもの
奨学金ですが、利用者が学生・生徒本人になります。
借入額は、第二種奨学金に関しては、月額3万、5万、10万、12万の中から選択するようになります。
返済期間に関しては、借入額および割賦方法に応じて決まり、例えば、4年間で480万円借りた場合20年間となります。
借りた学生・生徒には20年間の返済義務が生じてきます。
まとめ
奨学金に関しては、給付型と貸与型の2種類ありまが、日本でもっとも有名な日本学生支援機構の奨学金の場合は貸与型となります。
誰でも借りられるというわけではなく、学力基準・家計基準の2つの基準を通過する必要があります。